ChatGPTが生成したマンガに「実在するマンガ家の署名」が含まれているとの指摘
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— Papa Woof und Krampus und Bleaken (@woofknight) August 27, 2026
「BLoper」という署名は、アメリカの老舗雑誌であるザ・ニューヨーカーにマンガを掲載しているブレンダン・ローパー氏のものです。ところが上記のイラストはローパー氏が描いたものではなく、ChatGPTによって生成されたものでした。
インターネットユーザーはChatGPTに「ザ・ニューヨーカー風のマンガ」を生成するように指示しただけでしたが、勝手にローパー氏の署名まで書き加えてしまったとのこと。ローパー氏はNieman Jounalism Labに対し、「このマンガについて、私のものかどうか尋ねるメールが何通も届いたんです」と語っています。
ローパー氏のInstagramに投稿されたイラストの一例がこれ。上記のイラストと比較すると、人物や衣服のディテールや画風がかなり異なっていることがわかります。
ChatGPTが生成した画像にローパー氏の署名が含まれていたのは今回が初めてではなく、以前にもInstagramやRedditなどで、自身の署名が入った「ChatGPTが生成したザ・ニューヨーカー風のマンガ」を目にしたことがあるそうです。
ローパー氏は自身の作品がAIのトレーニングに使われていることは知っていたものの、AIによる署名の偽造はより個人的な侵害であると感じています。「私は縄張り意識の強い人間ではありませんが、私の名前は私のものです。それはまさに、私の人格を侵害されたように感じました」とローパー氏は語っています。Nieman Jounalism Labの調査によると、ChatGPTによって署名が複製されたザ・ニューヨーカーのマンガ家は15人を越えるとのこと。
特に近年では画像だけを切り抜いてSNSに再投稿されたり、ブログなどに掲載されたりするケースが増えているため、マンガやイラストに入った署名は原作者を明示する一種の透かしとしても機能します。ローパー氏は、「私にとって署名は真正性の証明書です。インターネットに公開する作品の中で、自分の手によるものだと認識される必要があると感じたものにのみ署名を入れています」と述べ、署名は一種のブランドでもあると主張しました。
OpenAIの広報担当者はNieman Jounalism Labへの声明で、「私たちは創造性の未来は根本的に人間中心のものであると信じており、人間の創造性とクリエイターを支援するツールの開発に注力しています。コミュニティの皆様が、私たちのモデルにおけるバグや意図しない動作を報告してくださることに深く感謝しています。おかげで、それらに対応することができます」と述べています。
なお、この件についてOpenAIに報告した後、ChatGPTに「ザ・ニューヨーカー風のマンガ」を生成するように指示を出すと、「このプロンプトは第三者のコンテンツとの類似性に関する当社のガイドラインに違反する可能性があります」という新しいメッセージが出力されるようになりました。しかし、ザ・ニューヨーカーという名前を出さずにマンガ風の画像を生成させると、依然として実在するマンガ家の署名を入れ続けたとのことです。
Nieman Jounalism Labが話を聞いた多くのマンガ家もこの意見に同意しており、ザ・ニューヨーカーにマンガを寄稿しているジェイソン・アダム・カッツェンシュタイン氏は、「重要なのはAIが労働に致命的な打撃を与えようとしていることです。私たちマンガ家はコストがかかり、時間も必要なので、個々のマンガ家を時代遅れなものにしようとしているのです」と主張しました。
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