ロシアとイランがプロパガンダ工作で用いたChatGPTアカウントをOpenAIが停止、工作の影響度は6段階中4~5
ロシアによる工作活動は「Dark Clark(ダーク・クラーク)作戦」と呼ばれています。名称は、脅威アクターがミア・クラークという架空の人物を通じて自称・調査プラットフォーム「社会調査センター(SRC)」を支配し、活動実績報告書を使って自分たちの活動をもっともらしく見せていたことに由来します。
作戦の標的はラテンアメリカ各国。特にアルゼンチンとボリビアで、ウクライナや現地指導者層を貶める偽情報が拡散されました。研究者は、偽情報の一部はロシアで活動している民間軍事会社・ワグネルグループの後継にあたるPolitologyやLa Companiaと呼ばれる組織によるものだと指摘しています。
作戦は、ラテンアメリカの人々を取り込んでSRCのために働かせることに成功していました。働いている現地の人々は、自分たちがロシアのために働いていることはまったく知らなかったそうです。
エクアドルのジルダ・アルシバール・ガルシア大臣は、ダーク・クラーク作戦で拡散した偽情報を否定する声明を発表。
— Gilda Alcívar (@GildaAlcivarOk) June 16, 2026🎥 Hoy denuncié un acto de manipulación política que intentó utilizar a nuestras instituciones educativas para difundir información falsa.
Mi compromiso es proteger una educación transparente, libre de desinformación y centrada en el bienestar y desarrollo de los estudiantes. 🤝 https://t.co/kGSEElOoJr
エクアドル紙・Lupaもファクトチェック記事を公開しています。これは「偽情報が否定声明やファクトチェックを行わせるほどに広く拡散した」ことを示しているとOpenAIは指摘しています。
¿Teleamazonas acusó a Noboa de reclutar mercenarios para Ucrania?
https://lupa.com.ec/verificaciones/noboa-mercenarios-ucrania-ecuador/
一方、イランの工作は、7つの異なる名義で生成した記事を売り込んでいたことから「偽りの署名作戦」と呼ばれています。OpenAIによると、この作戦の脅威アクターはペルシャ語でプロンプトを入力し、ペルシャ語と英語のコンテンツを生成していたとのこと。生成されていたのはSNSのコメントなどで、ほかに長文記事や編集者向けの売り込み文面の内部報告書の推敲にも使われていました。
実際に、生成された記事のうち世界各国の十数件のメディアで、工作に用いられた著者名義の記事が100本近く公開・転載されていたとのこと。ただ、SNSでは該当する記事に対する反応はそれほどみられなかったそうです。
OpenAIによれば、情報の流通経路によって拡散の可能性は大きく変化するとのこと。OpenAIは、これまでの偽情報拡散を6つのカテゴリーに分類しています。カテゴリー1・2は単一プラットフォームでの拡散で、それぞれ爆発的に拡散したかどうかの違い。カテゴリー3・4は複数プラットフォームでの拡散で、爆発的に拡散したかどうかの違い。カテゴリー5は政治家や著名人にまで広がったもの。カテゴリ6は意思決定に影響を与えるレベルです。
以下の図は2024年初頭以降にOpenAIが摘発した30件の影響工作を、主な拡散手段(「Social media(SNS)」「Website(ウェブサイト)」「External publications(外部出版物)」)と拡散尺度の評価(カテゴリ1~6)で分類したもの。
SNSの偽アカウントだけで情報を拡散させるのには限界がある一方、何とかして偽情報を他メディアに潜り込ませることができれば潜在的な到達範囲が広がる傾向があるとOpenAIは報告しています。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.

