KDDI、大阪・堺のAIデータセンター強化 AI・ロボット産業集積
KDDIは27日、パートナーと共に新たな産業を創出する実践の場とする「アライアンスパーク・プロジェクト」を始動すると発表した。東京・高輪を「未来への実験場」、山口を「宇宙との玄関口」、大阪・堺を「AI実装の発進基地」と位置付け、地域との連携や新しい産業の社会実装を図る。
大阪・堺の「AI実装の発進基地」では、AIモデル開発企業、ロボティクス企業、モビリティ事業者、大学・研究機関など、さまざまな分野のパートナーが技術や知見を持ち寄る環境を構築する。また、ELYZA Roboticsが保有するロボットも順次導入する。
大阪堺データセンターを起点に、自動運転車やロボット、ドローンなどを拠点内や堺の産業現場で稼働させ、得られるデータを学習・改良に活用する。成果を現場に還元する循環を構築し、AI技術の検証から社会実装までを一体的に進める。
また大阪堺データセンターでは、計算基盤をさらに高度化するため、2027年度に、リファレンスデザインに基づく「NVIDIA HGX Rubin NVL8」を導入する。AIモデルの学習・推論からAIエージェントまで、大規模かつ効率的に処理可能な次世代AIプラットフォームとし、メモリ容量が約1.4倍、メモリ帯域幅が約2.1倍、FP4演算性能が約2.8倍に向上。推論におけるスループットは最大10倍で、複雑で大規模なAI処理のニーズに対応する。
AIデータセンターでは、機密性の高いデータを国内で保管・管理したまま、用途や要件に応じて最適なAIモデルを選択しながら推論を実行可能とする。GoogleのGeminiに加え、GemmaなどKDDI選定のAIモデルをAPIで提供するほか、顧客独自のAIモデルにも対応。リコーや医用工学研究所らが参加する。
NVIDIA 最新世代GPU「Rubin」
KDDIは、2026年度からの中期経営戦略において、国内の通信網やAI計算基盤に3年で1.2兆円を投資する「デジタルベルト構想」を掲げており、「アライアンスパーク・プロジェクト」はその一環。今後は地域ごとの課題や特性に応じた拠点を全国に広げ、そこで生まれた成果を社会へ展開していく方針。
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