民主大勝なら米株逆風か AI投資に冷や水も―中間選挙
【ニューヨーク時事】3日に控える米中間選挙では、野党民主党が下院で多数派を奪還するとの見方が広がり、接戦が見込まれる上院でも民主が過半数をうかがう情勢だ。金融市場では、民主が大勝するシナリオでは米株式相場への逆風が強まり、データセンター建設など人工知能(AI)投資にも冷や水を浴びせるとみられている。
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市場関係者はトランプ米大統領の支持率低迷などを背景に、民主躍進の可能性を予想。野村証券は、民主が下院を制す確率を90%、上下両院を押さえる確率を60%とみる。ある米エコノミストは、民主のシンボルの青色が共和党の赤色をのみ込む「青い津波」が押し寄せると表現する。
ただ、米金融大手モルガン・スタンレーは、民主が大勝して強固な多数派を形成する場合は、「主導権交代に伴う不透明感が株式市場に逆風となり得る」と指摘。前回2022年中間選挙で当時野党だった共和が下院を掌握した際と同様に乱高下しやすい状況になると予測する。
中間選挙の結果は、米経済の成長を支えてきたAI投資の先行きにも響きそうだ。データセンター建設に最近厳しい姿勢を取るようになっている民主が大勝するシナリオで、最もネガティブな影響を受ける可能性が高い。
さらに、データセンター建設を巡っては各州や自治体の姿勢がカギを握っており、知事選などの結果が注目される。建設許可停止や環境規制強化を掲げる候補が勝てば、AI相場に「差し迫った脅威」(英調査会社)となる恐れがある。
とはいえ、市場では中間選挙後は株価が上昇しやすい「経験則」があるとも言われる。日系証券の関係者は「AI投資に対する不安が高まったとしても、企業の業績は底堅く、景気も強い。中長期的に相場は上がるだろう」と楽観している。
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