小林信彦さん死去、93歳 作家、「唐獅子株式会社」
作家の小林信彦さん
純文学やエンターテインメント小説、人物評伝、映画コラムなど幅広い分野で執筆を続けた作家の小林信彦(こばやし・のぶひこ)さんが19日午前11時31分、多臓器不全のため、東京都杉並区の病院で死去した。93歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長女佐々木真理(ささき・まり)さん。
1932年、東京・東日本橋の生まれ。早くから舞台や映画、落語に親しんだ。早稲田大卒業後、江戸川乱歩に見いだされ、中原弓彦名義で推理小説誌「宝石」に翻訳小説などの批評を寄稿。「ヒッチコックマガジン」の創刊編集長も務め、64年に長編小説「虚栄の市」で作家デビューを果たした。
ユーモアと風刺あふれる作風で、「オヨヨ大統領」シリーズや「唐獅子株式会社」などのパロディー小説を数多く手掛けた。「紳士同盟」など映画化された作品も多い。幼少期の戦争体験を基に「ぼくたちの好きな戦争」を書いた。
坂本九や植木等らとバラエティー番組を制作。多彩な交流を踏まえた評論集「日本の喜劇人」で73年に芸術選奨新人賞、2006年に小説「うらなり」で菊池寛賞を受賞。21年には現役で活躍する俳優やタレントらを加えた「決定版 日本の喜劇人」を出し、話題となった。
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