スイスの氷河は過去5年で5分の1が失われた

氷河の減少につながる要因はいくつかあります。1つは夏の気温の高さで、2026年は5月から9月が特に暑く、また何度も熱波が押し寄せたことが氷河を減少させました。
また、冬の降雪量が減ることも氷河減少の要因です。降雪量が十分にあると、氷河の上に雪の層が形成されて、氷河を夏の暑さから守ってくれるのですが、雪の層が薄いと氷河が暑さの影響を受けやすくなります。SCNATによると、2026年は6月時点で雪の層が部分的に消失しており、9月になると海抜3500m地点で雪の層を確認できない状態だったとのこと。
こうした状態でも、2022年に比べてマシだったのは、多くの氷河で積雪量が2022年よりわずかに多かったことや、雪の層へのサハラからの降砂量が少なく太陽光をより多く反射できる状態だったことが挙げられています。ただし、前述のとおりローヌ氷河やアレッチ氷河、アラリン氷河、クラリデン氷河では観測史上最大の氷河減少を記録しています。
2026年7月から9月に氷河から失われた水分量は約2兆2000億リットルで、スイスの全世帯の年間飲料消費量の4倍以上にのぼります。これについてSCNATは「氷河の融解が夏の水不足の緩和につながっていますが、氷に覆われた面積が減少しているため、水不足緩和の効果は著しく減少しつつあります」と述べ、「この環境下では、アルプスの氷河を長期的に維持できる見込みはまったくありません」と警鐘を鳴らしています。
KioskNews shows a cleaned-up reading view extracted from the publisher’s page — the original always lives on their site, not ours.

